二十代で結婚、出産をしました。
とても幸せな日々を過ごしていますが、鏡を見るたび、髪の毛を触るたび、ため息が出てしまいます。
1人目を産んでから、髪の毛の量が減っていることに気づきました。
それまでは、多い方だと美容師さんに言われていたので、多いものだと思っていました。
母にその事を話すと、子どもに栄養が取られたから、仕方ないよと言われ、なんとか自分を納得させていました。
しかし、とてもショックで、育毛剤を買おうと本気で悩みました。
そんな悩みと共に生活をしていって、二人目、三人目と産んでいくと、どんどん髪の毛の量が減り、落ち込むようになりました。
落ち込んでいるくせに、通販の育毛剤に手を出すことは、なぜか気が引けて、電話が出来ずに、市販を買って試したりしました。
どこか、まだ若いという変なプライドが、邪魔をしていたからです。
私自身、小さいころから髪の毛を触るくせがあり、すぐ髪の毛に手がいくので、余計に気になるのです。
ですが、だんだん子どもたちにお金がかかってきて、自分に手をかけられなくなってきました。
そんな私の密かな抵抗は、髪の毛を切って、パーマをかけたことでした。
髪の毛を切ることで、結わなくなり、ゴムに結われてる髪の毛の束の少なさが目立たないし、パーマをかけることで、例えそれが偽物だとしても、
ボリュームがあるように見えるからです。
当面はこれで、満足して生活しています。